試乗記1 TOYOTA collora sport G“X” FF(カローラスポーツ)

はじめに

こんにちは!

記念すべき初回の試乗記はTOYOTAのカローラスポーツです!
文面、記事のレイアウト等、お見苦しいところが多いかと思いますが温かい目で見て頂けると幸いです。

非常に良いクルマですので是非皆さんもお近くのトヨタディーラーまたはトヨタレンタカーで借りてみてください。きっと気に入るはずです。写真に写っている海岸は日本では珍しいクルマで走れる海岸です。最後に場所を載せているので最後まで是非ご覧ください。

スペック

カローラスポーツ
カローラスポーツ

サイズ(試乗したATのG“X” FFの場合)
全長      4375mm
全幅      1790mm
全高      1490m
ホイールベース 2640mm

グレード構成(カローラスポーツ)
・ハイブリッド(直列4気筒HV,全てFF、CVT)
Hybrid G"Z"284万円,Hybrid G266万円,Hybrid G"X"249万円
・ガソリンターボ、AT(直列4気筒ターボ、CVT)
4WD G"Z"257万円, G239万円, G"X"217万円
 FF  G"Z"257万円, G239万円, G"X"217万円
・ガソリンターボ、MT(直列4気筒ターボ、6MT)
G"Z", G234万円, G"X"220万円の3つのグレードが用意されている。FFのみ。

*その他にカローラ(セダン)、カローラツーリング、モデルチェンジ前から発売されているカローラアクシオ、カローラフィールダーがあります。詳しくはTOYOTA公式HPをご覧ください。

外装

外装デザインは他ともかぶらない独自性の高い顔をしており、カローラスポーツの特徴であるスポーティーさも感じさせるデザインになっています。これはトヨタが多くの車種に採用するキーンルックを採用したもので、フロント、リア共に中央に絞った鋭い顔立ちをしています。クルマ好きではないはずの知り合いもカッコイイと声をもらしたほどであり、男心くすぐる秀逸なデザインだと言えるのではないでしょうか。全体的に下に踏ん張ったデザインで、全体としてのまとまり感もありますね。

コンパクトカーにしてはサイドもリアも立体感があり車格がより上に見えます。また、グロスブラックがフロントグリルの一部とリアバンパーに用いられており上手に高級感とスポーティーさを演出しています。特にリアの黒いパンパーによって車体の高さを視覚的に低く見せることができ、ワイドアンドローの印象を与えていますね。サイドウィンドウは樹脂がむき出しとなっていますが、これは値段を考えると致し方ないでしょう。

全体的にスポーティーでかっこ良く、質感も十分で満足感が高いデザインになっているのてはないでしょうか。

内装

ダッシュボードのデザインはドイツ車のようにボタン配置が機能ごとにまとまって使いやすいです。大部分を占めるプラスチックに関しては質感が高いとは言えませんが、ダッシュボードにあるステッチ風の装飾やピアノブラックとシルバーのアクセントを施して質感をよく見せる努力が感じられます。エアコン系の操作が昨今流行りのタッチパネルになっておらず物理ボタンなのも扱いやすくて良いですね。

センターコンソールはボタンがとてもわかり易く配置されており、ピアノブラックが入っていて質感も高いです。シフトレバーも感触がよく、質感が高いです。ただ、トヨタ系全般に言えることなのですが、エンジンをかけ直してもオートホールドを記憶するように変えてほしいですね。家を出るたびにオートホールドボタンを押すのは面倒ですからね。

ドアは前席後席共にプラスチッキーで質感は良くないですが値段を考えたら仕方ないでしょう。ただ、内側のドアノブや持ち手部分はシルバーに塗装してほしかったのと、ドアの肘置きはよく触る部分なのでクッション性があってもう少し肌触りの良い素材にしてもらえると嬉しいてすね。

下位グレードだったのでステアリングはプラスチックでさわり心地は良くなかったですが、握りやすく大きさも良かったです。ステアリングのボタンは少し平面的でボタンの境目がわかりにくく、ブラインドタッチはしにくそうでした。ただ、ハザードの感触が分かりにくい車が多いなか、この車は節度感があり、今ウインカーが入っているか、どこまで動かせば戻るのかというのも分かりやすくて扱いやすいウインカーでした。

ナビは小さい純正ナビがついています。トヨタのナビに慣れているのも影響しているとは思いますが、私は普通に使いやすいと思いました。しかし、最近は各社ともナビに力を入れており、スマホのような操作感や処理速度を持ったナビがつく車も増えてきましたよね。それと比べると旧態依然としたナビで、新しさは感じませんでした。最新のトヨタ、レクサス車はナビが大きく生まれ変わり、スマホライクな操作感のものになりました。他の方のレビューを見るとそちらも少し問題があるようですが、カローラスポーツを始め他のトヨタ車もマイナーチェンジでそのナビが付くことを期待しましょう。

※ただし試乗した車に付いていたナビは小さいサイズのナビだったので、上級グレードにつく大きなナビだと多少仕様が異なる可能性があります。

ドライブフィーリング

プラットフォームにTNGAを採用しているため、ステアリングの操作感は好印象でした。BMWやポルシェと比べると中立付近の手ごたえの気持ちよさは少なかったですが、疑似的に作られた中立感ではなく、ハンドルを切っていっても自然で滑らかな重さを持っていました。TNGA採用前のトヨタ系のスポーティーなクルマ(LEXUS 二代目ISの前期型 Fsportsなど)のパワステはとても疑似的でモーターの存在を強く感じたものだったのですがそれらと比較すると驚くほど進化していました。思ったように曲がるため何度も切り直さなくても良いですし、ステアリングも軽めだったので、長時間運転しても疲れなかったです。

ブレーキタッチは自然で、街乗り時の僅かなブレーキ操作がしやすいのに強めのブレーキがしたいときも十分に効きます。

一方、アクセルを強めに踏むとエンジンが大きな音でうなってしまいます。1.2Lのガソリンエンジンであることを考えると致し方ないところかもしれません。

サイドミラーは大きく、後ろの視界も十分でした。Aピラーが太いですが、サイドミラー横に小窓があるので斜め前方の視界は良好でした。

乗り心地、静粛性、居住性

乗り心地は一般道、高速共にこのクラスでは順当な感じでした。一般道のザラザラした路面ではその感触が伝わるし、古い路面によくある凹凸もゴトンと音を立てて段差を拾います。基本的にはサスペンションが硬い印象を受けたのですが、道が盛り上がっていているところを通過するとリアが跳ねることが多く、多少不安を覚えました。硬い足回りに慣れている私からすると少々落ち着かなかったです。ただ、昔のトヨタ車のような跳ね方をするわけではなく、それと比べると安心感が増しました。

個人的にこの車の弱点は静粛性だと感じています。ロードノイズはきれいな道では静かであったが、ザラメ路面や古い路面ではハッキリと大きくなります。風切り音は一般道では標準的で気にならなかったですが、高速では結構音が気になりました。高速で100km/hほどで走っていたのですが、特に後席の窓から非常に大きくクリアに風切り音が聞こえていたので、一緒に乗っていた後席の友人に後ろの窓が開いているのかと思わず聞いてしまったほどでした。

シートはとても座りやすく長時間乗っても疲れないものでした。数えきれないほどTOYOTA車に乗ってきましたが、TOYOTAなら間違いないと言えるほどシートはいつも良いですね。試乗したのはGX(CVT搭載)で、オートマのなかでは一番安いグレードでしたが、座席の形もよく座り心地の良いファブリックシートでした。

オーディオの質は良くありませんが、前席はエアコン、スピーカー、ドリンクホルダーなどの基本的な装備が充実しており快適に過ごせます。

カローラスポーツ
リアシート

後席も足元の広さは十分あり、膝前にこぶしが1から2個入って、前席の下に足を入れることが出来ます。座り心地も十分に良かったです。窓も十分な大きさがあるので後席の明るさは問題がないですが、前席のヘッドレストが大きいため前は見えにくいので、多少閉塞感はあるかもしれません。

また、後席にはドリンクホルダーがドアポケットにありますが、充電設備やエアコンの吹き出し口はありません。エアコンは欲しいところですが、この価格帯の車両の中では後席の設備は標準的だと言えます。

総評

今回はTOYOTAカローラスポーツ(ガソリンFF)をご紹介しました。カローラは長年日本を代表するコンパクトカーとして人気を博してきましたが、商用にも使われることもあってかクルマ好きに注目される車ではなかったかもしれません。しかし、TNGAを採用した新世代のカローラはカローラスポーツ、カローラ(セダン)、カローラツーリングの3つが用意され、普段使いのしやすさはそのままに、ハンドリングが良く、スポーティーでかっこいいクルマになり、このクラスのワールドスタンダードであるVolksWagenのゴルフにも負けないクルマへと生まれ変わりました。GRカローラが2022年4月1日に発表されましたが、GRのクルマのベースに使われるのも納得の完成度です。GRカローラがゴルフの高性能モデル、ゴルフRよりも優れたクルマであるという評価が世界中から聞こえてくることを願ってやみません。

こだわり抜いたクルマということもあり、先代に比べると値段は上がってしまいましたが、商用としても人気が高い先代のカローラアクシオとカローラフィールダーは継続して販売されています。市場の需要を考えて先代を残す判断をしたのはさすがトヨタですね。カローラアクシオは親族が所有しており、運転したこともありますので機会があれば記事にしたいと思っております。また、カローラスポーツのライバルの一つに日産のノート、ノートオーラが挙げられますが、そちらも後日記事を公開予定です。ご期待下さい。

おまけ

今回のクルマの撮影は石川県にある千里浜なぎさドライブウェイで行いました。とてもきれいな場所で、クルマで行けば金沢からも近いので金沢観光の時にはぜひ訪れて頂きたい場所です!場所は下に載せておきます。


今回の試乗レポートは以上となります。また次回の記事でお会いしましょう。ありがとうございました!

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