試乗記5 Audi RSQ3
はじめに<Introduction>
皆さんこんにちは。
今回は久しぶりのハイパフォーマンスカー、Audi RSQ3のご紹介です!
皆さんはRSQ3という車種をご存じでしょうか。
アウディのSUVは「Q+番号」で名前が付いているのですが、Q3は比較的小さくて日本でも乗りやすい大きさのSUVです。扱いやすい大きさとそのカッコよさから街中でもしばしば見かけますよね。でもこのクルマはただのQ3ではありません!名前にRS(Racing Sport)とついていることからも分かるように、Q3の中で最もパワフルなグレードで、サーキットにまで行けてしまうほどスポーティーなハイパフォーマンスSUVなんです。ちなみにRSQ3にはノーマルのRSQ3とクーペタイプのRSQ3 Sports backがありますが、今回お借りしたのはノーマルタイプです。
こんなに凄いクルマをどこで借りたのだろうと思う方をいらっしゃるかもしれませんね。私はAudiのクルマを所有したことはありませんし、モータージャーナリストの方のように広報車を借りてきた訳でもありません。読者の皆さんも借りることが出来るんです!私が借りた方法はこのページの最後に載せておくので気になる方はぜひ最後までご覧ください!
スペック<Spec>
2.5L直列5気筒ターボエンジン(写真はオプションのカーボンエンジンカバーが装着済み)
7速Sトロニックトランスミッション(ツインクラッチ)
quattro(四輪駆動)
最高出力 400馬力
最大トルク 480 Nm (48.9 kgm)
0-100 km/h 4.5秒 ←SUVとは思えない速さ!!
全長×全幅×全高 4505×1855×1605 mm
ホイールベース 2680 mm
最小回転半径 5.4 m
燃費(WLTCモード) 9.8 km/L
車体本体価格 9,100,000 円(税込)
試乗車の価格 約1100万円
外装<Exterior>
それではRSQ3のエクステリアを見ていきましょう。
最近のアウディのデザイン言語に則ったスポーティーでかっこいいデザインですね。RSならではのデザインとして、グリル上の黒いバーやハニカム形状のグリルメッシュパターン、フロントバンパー周りのスポーティーな造形やマットシルバー加飾が施されており、アウディに詳しい人なら一目でRSモデルであることが分かります。21インチのホイールと大きなブレーキキャリパーがスポーティーで、如何にも速そうな印象を与えてくれます。鮮やかなブルーはとても発色が良くて目を惹きます。ブラックのグリルとの相性が抜群で、只者ではないオーラがありました。
ここで一度、このクルマについている外装のオプションをご紹介します。外装カラーは無償オプションのソリッドのターボブルーです。エクステリアのオプションは15万円の21インチブラックアルミホイールと12万円のカーボンミラー、16万円のRSスポーツエキゾーストシステムが入っています。RSQ3ではAudi自慢のマトリクスLEDライトは標準装備となっています。こちらの車両にはカーボンセラミックブレーキとブラックアウディリングス&ブラックスタイリングパッケージは入っていません。後のも触れますが、カーボンブレーキは選択しないほうが良いと思いました。カーボンブレーキは75万円もしますし、暖まるまで効きが悪く街中でギクシャクします。ノーマルのブレーキでも十分よく効き、峠道でのスポーツ走行でも安心して走ることが出来ました。ブレーキローターも標準でも十分大きいので見た目上も問題ありません。赤やシルバーのブレーキキャリパーが欲しい方やサーキットで乗る方以外は標準のブレーキでも十分満足できると思いました。
クーペスタイルではないノーマルのRSQ3ですので、スクエア形状のサイドウィンドウや太いCピラーなど、アウディらしい硬派なサイドプロポーションになっています。アウディはサイドの鋭利なプレスラインが特徴的なのですが、このクルマも彫刻刀で削ったかのようなとても鋭く精度の良いプレスラインがフェンダーに入っています。特にお尻のプレスラインはリアタイヤ周りをより筋肉質に見せ、とてもかっこよかったです。
タイヤサイズが大きいからか、写真で見るとハッチバックのA3のようにも見えますが、実際は全高が1605 mmあります。ブラックアウディリングス&ブラックスタイリングパッケージを入れれば、シルバーの加飾を黒くすることが出来ます。
最後にリアを見ていきましょう。
リアバンパーのシルバー加飾と楕円形のマフラーが最近のRSシリーズの証です。小さいながらも赤いRSバッジが誇らしげに輝いていますね。このシルバー加飾は見た目のアクセントになっているだけではなく、パッと見たときの重心を下げる役割を果たしていると思います。何本もプレスラインが入っていますし、シンプルながら間延び感の少ないデザインだと思いました。
余談にはなるのですが、個人的にアウディの一番かっこいいところはライトだと思っています。フロントも同様なのですが、細くて鮮明に光るLEDはとてもシャープでほかのメーカーにはないかっこよさがありますよね。日本の法規制的に日本仕様では取り除かれているのですが、上級車種だとカギを開けたときの演出なども早い段階から用意されていますし、最近のコンセプトカーではフロントライトがプロジェクターの代わりになって壁にゲーム画面を投影する機能がついていたりします!今は当たり前のシーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)もアウディが始めたものですし、アウディのライトは常に最先端を行っているのがよく分かりますね!
次のページでは内装の質感やアウディの代名詞バーチャルコックピットを詳しくご紹介します!