試乗記5 Audi RSQ3
内装<Interior>
インテリアは水平基調でピアノブラックとシルバーがメインのインテリアになっています。私はドイツ御三家のインテリアではアウディのこの世代の内装が一番好きです。e-tron系の最新のインテリアはまた新しいテイストになりましたが、こちらの方が見た目の高級感が高く見えますし宇宙船のコックピットみたいで私の好みです。
シートはオプションのSスポーツシート(24万円)になっており、ファインナッパレザーに赤色のハニカムステッチと赤いショルダーライン、RSバッジのエンボスがついたホールド性の高いスポーティーな仕様になっています。スポーツ走行時でも頼れるしっかりとしたシートですが、街乗り時も疲れない良いシートでした。
レザーに赤ステッチが入ったセンターアームレストはフォルクスワーゲンやアウディでお馴染みの前後スライド可能なものになっています。肘を掛けたい時にあると便利なんですよ!
ステアリングはRSバッジの入った全面パンチングレザー張りのスポーツステアリングが標準装備されています。スポークにはメーターの表示切替スイッチや音量ノブ、スポーツモード切替ボタンなどがついています。
ただしクルーズコントロールの操作系はステアリングにはついておらず、奥のレバーについているので慣れるまでは少し不便です。また、RSバッジがついた真ん中のシルバーのスポークは触るとプラスチック感が強いのが惜しいところです。ステアリングはよく触れる部分ですので、本物のアルミニウムを使っていたら尚良いのになと思いました。ステアリングのデザインはとても好みなのでここだけが残念です。
アウディを語る上で欠かせないのがこのメーターですよね!これはAudi バーチャルコックピットというものなのですが、地図をメーター内に映すことが出来るもので、2015年に現行のTTが出たときに初めて採用されました。現在は様々なメーカーがこのバーチャルコックピットに見習ってデジタルメーターを採用していますが、今でもアウディのバーチャルコックピットが一番使いやすくて情報量が多いという意見が多いです。
ほかのメーカーのものと比べてバーチャルコックピットは一度に表示できる情報が多いのにその配置が良いのかとても見やすいですし、階層構造が良く吟味されており操作もしやすいです。メーターのデザインを変えることもできますし、表示する内容をカスタムできるのも良いところです。道案内もとても分かりやすいので本当におすすめです。
タコメーターとスピードメーターの間に地図を表示することが出来、ルート案内もこちらの画面で確認することが出来ます。
バーチャルコックピットについての詳細な紹介はこちらの記事で行っております。ぜひご覧ください!
助手席前にはquattroバッジに加えてオプションのカーボンパネルとアルカンターラが入っており、非常に高級感があります。
後席はクーペスタイルではないので頭上も窓も広くて快適です。黒い内装ではありますが、赤いアクセントが入っているので華やかな印象です。後席は前席と比べるとあまりスポーティーな形状をしていないので、スポーツ走行をしている時に後ろに座ると左右にゆすられて少しきつかったです。
センターにはアームレストがついており、カップホルダーもあります。ただ、カップホルダーの操作感はあまり良くありません。剛性感はあるのですが、メリッとした音がするので高級感はありません。ボタン一つ一つにも同じことが言えるのですが、この辺りの操作感は昔からこだわっているレクサスに分配が挙がると言えます。カップホルダーが肘置きの天面にあるのでカップホルダーを出すと肘置きとして使えなくなってしまうのも難点ですね。
ドアは前後ともに樹脂部分があるなどそこまで質感は高くありませんが、このクルマのキャラクターを考えると十分と言えるでしょう。アンビエントライトは前後共についていますし、肘置きは赤ステッチ付きのアルカンターラです。前席にも言えることですが、ドアノブが普通のものとは形が違ってオシャレですよね!
パノラマサンルーフが入っているので後席でも明るくて解放感があります。公式サイトのオプションに載っていなかったのでノーマルのRSQ3には標準装備されていると思われます。
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